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ハウツー本レビュー

漫画のスキマ

〜マンガのツボがここにある〜

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漫画のスキマ—マンガのツボがここにある! (Comickersテクニックブック)

快描教室・漫々快々に続き、シリーズ3冊目となる漫画のスキマです☆
2004年発行なので、もう10年位前のハウツー本になります♪
快描教室・漫々快々は結構前に読んでたのに、何故これを読まなかったのか!!!
2013年、たまたま図書館に所蔵してたので読んでみたら、
もっとはやく読むべきだったと激しく後悔しました><*

漫画のスキマ』の、一番大事な所は、視線誘導のお話です☆
そして、構図と間の作り方、リズムの作り方、圧縮と開放、
押しと引きの作り方と、非常に重要なテーマが続きます!
2章レッスン7以降が特に重要ー(*^▽^*)ノ☆

3章 マンガ秘奥義・視線誘導!

奥義と書いてある通り、正に奥義な感じがしました^^*
というか、多分基本なんだろうけど、視線誘導の解説がちゃんと
書いてある本に会ったの、初めて><*

1枚絵を描く時の視線誘導は、フェーマスや美大予備校で勉強して来ました。
けど、マンガって、右上から左下に向かって読める様に
描こう、程度の解説しか見た事なかったんです!
で、1コマ単位ではどういう構成が必要なの??????
長年の疑問が、初めて解けました!!!

当たり前の事なんだろうけど、コマからコマに向かって、
直線で緩急を付けて誘導するのが正しいみたい☆
他にも、間を使って誘導するとか。安定構図はダメとか。
1枚絵を描く時とは全く違った内容でびっくりでした!!

あと、吹き出しの使い方についても詳しく解説されてて良かったですヾ|*'-'*|
止めと流れの構成や、吹き出しを上手く使って、間を殺したり活かしたり!

具体的な方法も実例を使って解説してあるので、分かりやすかったです☆

4章 コマ割りを自在に使いこなそう

『4章-15・コマの圧縮開放』 がとても良かったです(*^▽^*)ノ☆
圧縮開放っていう概念が、あたしにはなかったです。
要は、アップとロングを使ってメリハリを付ける事なのだけど...
「圧縮」という言葉が良いですね^^*
小さなコマでも、吹き出しを使って詰まった感じに構図を作る事!
あたしの場合、アップでも開放的に描いちゃうので、
圧縮にならずリズムが出なかった様です。

現状で公開してる9作目投稿作も、改めて見返すと、
圧縮コマが全くない事に気付きました(涙
以前からもっとアップを使え!とアドバイスされる事が多かった
のですが、こういう事だったのですね〜!!
改めて、もっとはやく読んどくべきでした><*

その他

前半は、アイデアスケッチからネームを起こす方法が良かったです^^*
2章ページ数調整の解説は、実戦で役立ちそう☆
○ページで抑えなきゃいけないとか、制約を守る時に使えそうです♪

感想

読者さんに伝わる描き方をしたい!
読者さんも一緒に共感してもらって、盛り上がる作品を作りたい!
そんな風にずっと思ってたけど、技術がなくて出来ないまま。
お友達とお話する時だって、一番聞いてほしい所の前は、
ためてためて興味や期待をあおると思います☆
でも、マンガで描くと伝わらない。

呼吸っていうのかな...
漫画のスキマ』には、読む人に言いたい事を伝えるための技術が
沢山書いてある様に思いましたp(*^-^*)q
リズムとか緩急付けて描いて行けば、きっと大事な事が伝わるはず!!
その具体的な方法と解決策が載ってます☆

そして、今まで絵とお話作りは別々のノウハウとして蓄積されてるけど、
この一冊のお陰で、どうやらつながりそうな予感がしてますv

漫画のスキマ』、とてもオススメです!
まだの方は、ぜひ読んでみて下さいねヾ|*'-'*|



漫画のスキマ—マンガのツボがここにある! (Comickersテクニックブック)

2013.11.29 丘 朝絵

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